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2021.11.27|ブログ

クリニック開業失敗事例(気ままに編②)

こんにちは!

株式会社Tcell 代表取締役 薬剤師×中小企業診断士の戸井優貴です。

今回は気ままに編②です。

前回は廃業ということでしたが、今回は新規の相談でM&Aの相談を受けました。

M&Aとは・・・Mergers(合併)and Acquisitions(買収)の略で企業・事業の買収を意味します。

よくドラマとかでもM&Aの話がありますが、それはたいてい敵対的M&Aの話で、上場企業のことが多いですね。

医療機関のM&Aで敵対的M&Aはあり得ないのでご安心ください。

つまり友好的M&Aのことです。

M&Aってややこしく感じるので簡単に言えば、事業の引継ぎです。

後継者さんがいなくてそれでも地域の方のために医療機関を続けたいという想いから、

こういった判断に踏み切ることがほとんどです。

今回はご相談があった売り側の立場でお話をさせていただきます。(次回以降に買い側のお話をさせていただきます!!)

売り側の立場からすると・・・

ご親族に承継ができない(誰に引き継いでもらえばいいかわからない)、

売却金額の相場が分からない等

でお悩みのことが多いかと思います。

で・・・専門家に依頼すると・・・

「最低金額2000万円です。」、

「着手金100万円です。」、

「資料をあれもこれもどれもそれも・・・ください!!」等、

めちゃくちゃお金かかるしめんどくさい(´;ω;`)

そもそもこの金額で1つの医療機関を売却していったいいくら手残りするんだと・・・

着手金ありで売れなかったらどうします?

資料を多く要求されて何もなかったら・・・?

M&AのDD(デューデリジェンスの略で適正評価のことです。)疲れ よく聞きます。

もうね、本当につかれます。

形式的な資料が多すぎです。

そんなんいらんやろ!!みたいな資料も山のようにあります。(すみません。ただの愚痴です)

とは言え買う側からすると大きな買い物なので気持ちはわからなくもないんですけどね苦笑

実は医療機関を専門でやっていない方は特に必要書類が分かっていません。

本来不要な資料も多く要求してきます。

 

さて、ここからが本番です。

 

実は私はこの先生にいわゆる売った買ったのM&A以外の引継ぎ方法をご提案しました。

理由としては、

①そもそもM&Aではお金がかかりすぎる。

②M&Aではこの先生の培ってきたクリニックの魅力が失われる可能性が高い。

③先生にリスクを負ってほしくない。

④スタッフさんの不安の解消 

です。

私としてはM&Aの方が手離れもいいし儲かるんですけど、それよりも適正な方法だと思ったのでそちらにしました。

この先生も最初はM&Aで考えておみえでしたが、私との面談を通じて「考え方がかわりました。」と言ってくださいました。

今回は別のご提案をしましたが、必ずしも今回の私の提案が他の医療機関さんでも当てはまるとは思いません。

なので、これをお読みになられている先生方もこういった事態に直面したらいろいろな方法をお考え下さいね。

最近少し開業事例とは違って私の支援事例になってきていますが、直面した課題に対してお話をした方がリアリティもあり、進捗もお伝えできるかなと思いそのようにしました。

どこかでこれを踏まえて今度は買う側の話をしていきたいと思います!

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