医療福祉専門コンサルタントが
クリニック開業をサポート

ブログ

病院・医院開業や医院後継者問題をお抱えの
ドクターや医療関係者の方はお気軽にお問合せください。

HOME > ブログ > ブログ > クリニック開業失敗事例 補助金等編①

2021.10.30|ブログ

クリニック開業失敗事例 補助金等編①

こんにちは!

株式会社Tcell 代表取締役 薬剤師×中小企業診断士の戸井優貴です。

さて今回は失敗事例というほどではないのですが、もったいない編という感じです。

補助金等は大きくわけて2つ種類があります。

①補助金

②助成金 です。

厳密に決まりがないのでわけるのも変な感じがしますが、専門家の間では

助成金は雇用関係の助成金で社会保険労務士しか作成支援できない書類を指すことが多いです。

その他を補助金と呼びます。

今回はそのうちの補助金の話をさせていただきます。

補助金ですが、実は医療機関は使いにくいです。(薬局は除く)

これは営利団体ではないので、例えば経済産業省として予算を組むのが違いますよね。(そもそも経済産業省としては事業を成長させて納税額を増やしたいってことだと思うので。)ってことからのルールと思われます。

しかし実は申請できる補助金もあります。

有名なところだと①IT導入補助金②ものづくり補助金です。まずこの2つから解説します。

IT導入補助金は、名前のとおりIT関係のものを導入する際の補助金です。

医療機関で言えば電子カルテやレセコン等が該当します。

金額や割合が結構毎年変わるので必ず要綱をご確認いただきたいのですが、今年は補助額の最大が450万円で低感染リスクビジネス枠(いわゆるコロナ型)は2/3、一般型が1/2となっています。

この補助金の特徴としては、ITベンダー(IT商品を販売する会社のことです。)が①IT補助金のベンダー登録していること②販売したい商品を登録していることが条件となってきます。

なので、どれだけ素晴らしいITツールであってもこれに登録していなければそもそも申請ができない仕組みとなっています。

またITベンダーが支援して補助金の支援を行うという点やITベンダーの記述の仕方で採択率が変わるという点もこの補助金の特徴です。

他の補助金では基本的にはベンダーがどこであろうが採択率は変わらないですが、この補助金はかなり依存してしまいます。

そのため経験の浅いベンダーさんとかで実施すると採択されないことも多くあるかと思います。

それと注意点として・・・この補助金の申請要件に納税証明書があります。

決算を1期迎えていないと申請できない仕様となっております・・・。

これに関しても今後変更される可能性はありますが、現時点ではそのようになっているようです。

 

つぎにものづくり補助金です。

ものづくり補助金は通称で毎年微妙に名前が変わります。

大型の設備投資、システム開発に使うものです。

医療機関等で使用するとすれば医療機器の購入が多いのではないでしょうか。

これも年度によって補助率等がかわります。

大まかにいうと小規模型が2/3、通常型が1/2の補助率で最大1000万円です。

小規模型は医療機関で言えば常時雇用する人が5名以下を指します。

この補助金はなんといっても書類の量が多いことが特徴です。結構面倒な手続きが必要になります。

さらっと2つの補助金を説明させていただきました。

そしてそれよりもいいと思うのが、各地方自治体の創業補助金等の補助金です。

これは各自治体が独自に設定するものなので、必ずどこの自治体にもあるものではないですが、要件を満たせば比較的簡単に申請が可能です。

また金額・補助率等は変わるので自治体(都道府県や市区町村)にご確認ください。

さて、今回は補助金編でした。またこれ以降に助成金編お伝えします。

ブログ一覧に戻る