こんにちは!
株式会社Tcell 代表取締役 薬剤師×中小企業診断士の戸井優貴です。
今回は前回の続きのどのようなコンサルを選べばいいか?という点のお話をさせていただきます。
前回は、
①実績があるか
②医療機関の支援が得意かどうか(できれば専門の方がいいです。)
③医療現場のことを知っているか。
④経営がわかっているか。
➄コミュニケーションが取れるか、先生がその人を好きか。 が大切です。
という話をさせていただきました。
では、実際にどんなコンサルの方がいるのかご紹介します!
「①実績があるか」といえばなんといっても知名度No.1!!医薬品卸もしくはその関連会社の開業コンサルです。
最大のメリットは安い!弊社ではあんなに安価でご支援はできないので、
必ず医薬品卸のコンサルのお話をさせていただきます。
先生にとってコストメリットがあることは大きいですよね。
開業時には何かとご入り用ですからイニシャルコストを抑えるという意味では最適です。
また医薬品卸さんですから情報網も持っています。
医療機関の専門ですから、その観点からもバッチリです!
実績もコンサルの方ご自身では経験がなくとも蓄積されたノウハウが社内にあるので心配もいりません!!
ただ④経営がわかっているかという点と開業後のフォローは少し心配な点です。
当然医薬品卸の開業コンサルの方はサラリーマンです。
開業支援は後ろの商品を売りたいという希望があります。
開業支援してもらったのにそこと取引しません。っていうのはなかなか難しいですよね。
それと経営については、先を見据えている(将来の経営まで考えている)かと言われればやや疑問です。
継続的なお取引がニーズにあるので、ある程度のことはしてくれると思いますが、そこは専門ではないという印象です。
ただコストが安く開業までの支援でいい!という方にはうってつけですね。
②医療機関の支援が得意かどうか(できれば専門の方がいいです。)については
医療専門の開業支援者も多くいます。これは要注意!!です。
とりあえずご紹介されても与信調査だけはしっかりしてください。
全員が全員危ないというわけではないですが、まず与信調査をしましょう。
知人からの紹介だからというのも信頼根拠にはなりますが、
信頼できるはずの人から紹介されて騙された!!というのも多く聞いています。(ここでは
どういった筋からの紹介かは伏せますが、今、このブログを見ていただいている先生も
ここから紹介を受ければ信頼するであろう筋からです。)
正直、最初に聞いた時は私もびっくりしました。
なので、まず真っ先にその人がどういう人なのか調べましょう。
中には民間資格を持ってやられている方もおみえになりますが
③医療現場のことを知っているか。については士業の方ほどのリスクヘッジにはなりません。(はく奪等が考えにくいので。)
ただ士業の方より医療に関する知識の保証にはなるかなと思います。
医療専門&士業の開業支援者というのも注意してください。
以前記載した②のように正直詐欺ともとれるような方は少ないと思いますが、期待の成果を出せない人も多くいます。
そもそも詐欺的な人が少ないのは国家資格を持っているとはく奪などのリスクがあるからです。
1件のコンサル失注よりも資格はく奪の方がダメージが大きいんです。
ただ医療専門と名乗っている士業の方からその後セカンドオピニオンで私に来るというのもあります。
医療専門って何をもってその人が言っているかという点に注意してください。
騙すつもりはなくても経験の少なさからどうしてもしっかりとした支援ができてない方もいます。
また、ただ単に医療マーケットに入りたいだけの人も医療専門という言い方をしてきます。
②、③共通して言えることですが、あくまでも最低限の知識があるだけという認識にしてください。
私も中小企業診断士という資格を持っていますが、資格取得時の知識を開業コンサルの際に使っているかというと
そこまで多く使ってはいません。
それよりもこれまで実際に目の当たりにした課題を解決していくことでノウハウを培いました。
やはり資格より経験を重視された方がいいと思います。
また業界のことがわかるかどうかは簡単です。加算の話や業許可関係の話をしてみてください。
業界じゃない人は答えが曖昧もしくはできないことが多いです。
その場で即回答ができない場合もありますが、(全部記憶する必要もないので)
調べられないとなるとまず間違えなく業界の知識が浅い人です。
④医療専門じゃないコンサルの方は
私はオススメしません。医療の業界のみではないですが、専門じゃないとわからないことが多いです。
どれだけ安価でも結果を出せない人には頼まない方が吉です。
専門用語が伝わらない等のストレスを感じることもあるかと思います。
今回はかなりぶっこんだ話をしたので、ぜひご参考にしてください。