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2021.07.16|ブログ

クリニック開業失敗例(支援者編①)

こんにちは!

株式会社Tcell 代表取締役 薬剤師×中小企業診断士の戸井優貴です。

 

今回は切り口を変えて、おひとりの力で開業するわけではなく、

支援者(便宜上、コンサルタントもしくはコンサルというように言います。)がいる場合に

どのようなメリット・デメリットがあるかをお伝えしていきます。

またこういったコンサルはやめた方がいいというところまで説明します。

 

まずコンサルタントやコンサルと聞いてどんなイメージですか?

「うさんくさい」と思った先生、大正解です!!

外部に依頼をするのであれば、そのイメージを忘れずにコンサル選びをしてください。

例えば、毎週ブログを書いていていいこと言ってるなーと思ったコンサルがいたとして、

または医療系の資格や士業の資格を持っているコンサルがいたとして・・・?

その場で信じてしまうのはNGです。よーく考えてください。

毎週ブログを書いていても、国家資格を持っていても、その人の能力はわからないです。

ブログはこのご時世情報があるので書いてしまえます。(細かい話をするとSEO対策に書いている人もいます。)

国家資格は「最低限このレベルは持っています。」という担保にしかすぎません。

先生の人生をかけた開業で最低限の人でいいですか?

私なら資格を持っていることは重要視しません。(最初のふるいにかけるぐらいです。)

では、本題です。どのように選ぶか?ということです。

明確な基準があるわけではないですが、

 

①実績があるか ⇒ これは大事ですね。

実績がない方がいきなりはできることではありません。

まずコンサルタントと話をする際には実績を聞きましょう。

この時に「開業した件数」だけを聞くのはやめた方がいいです。その理由は④でお話しします。

 

②医療機関の支援が得意かどうか(できれば専門の方がいいです。) ⇒ これも当然ですね。

他の業界のノウハウは医療で使えることと使えないことがあります。

それなら医療機関のノウハウがしっかりある人がいいですよね?

医療もやってます。って言う方は多くいますが、専門の方は結構少ないですね。

 

③医療現場のことを知っているか。 ⇒ これ、かなり大事です。

コンサルで知らない人が本当に多いです。

特に医療現場を知らないコンサルは数字だけで話をします。

なんでこんなコンサルがいるかというと、「医療マーケットは儲かるから」です。

結構この手のコンサルがそれなりにいるので、最初に話した「うさんくさい」になるんです。

私がセカンドオピニオンでコンサルを受けることも実は結構あります。

「開業で入ったコンサルが・・・」とか「スポットで入ってもらったコンサルが・・・」とかよく聞きます。

現場を知らないと先生が本当に苦労することになります。

 

④経営がわかっているか。 ⇒ これも大事です。

開業した件数だけを参考にしないでください。といったものの続きです。

実は、開業するノウハウと経営するノウハウは別物なんです。

細かく言うと、開業は場所の選定、許認可、採用、機器等の購入、融資等が重要です。

ただ開業後には、採用は必要ですが、定着や集患、資金繰りの確認等が必要です。

似て非なる力なんです。

ものすごく極端に言うと、スタッフ採用の際に相場よりかなり高額で募集をかければすぐにスタッフは集まります。

ただ経営するとすればこのような採用をすると経営難を招きます。

こういったこともあるので、経営が分かっているかを確認してください。

これは実際にセカンドオピニオンで私にコンサルの依頼があった事例です。

 

➄コミュニケーションが取れるか、先生がその人を好きか。 ⇒ え?こんなこと?と思われるかもしれませんが、これもすごく大事です。

先生としても一緒にいるコンサルが気に入らない人だと嫌ですよね。

そうすると円滑なコミュニケーションが取れずに本当にいい経営判断ができないこともあります。

また先生もこういった人には相談しにくいですよね。

そのため先生の好き嫌いも判断基準にすることが重要です。

 

最後に・・・

このコンサルタントをつけたら必ず成功する!ということは残念ながらありません。

ただしこのコンサルタントであれば成功する可能性が高まるということはあります。

先生によっては独立することを決意して最初の経営判断がコンサルタント選びかもしれません。

コンサルタント選びは開業後にも間違えなく響きます。

難しい経営判断を迫られるのに最初というのは心細いですね。

その時には、今回の話を参考に経営判断してください。

 

支援者編②はコンサルタントの種類についてです。

いろいろな種類がありますので、どのコンサルタントがいいかは

先生ご自身の判断の材料にしていただければと思います。

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