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2021.07.09|ブログ

クリニック開業失敗例③(従業員編③)

こんにちは!

株式会社Tcell 代表取締役 薬剤師×中小企業診断士の戸井優貴です。

前回は先生の一番の悩みになる開業時に悩まれるスタッフさんのハードな内容前編をお話ししました。

今回は後編をお伝えしたいと思います。

ちなみに前回の復習です。

①応募は来たが、連絡をしようとしても連絡が取れない。

②採用面接時の連絡なしのドタキャン。

③採用したが、内定承諾されない。

④採用したが、採用日当日に来ない。

⑤働き始めたが、問題行動がある。

⑥急に来なくなった。

この3つまでお伝えしており、前回読まれている先生は、「連絡を早く取る」、「理念を話す」ことの重要性をなんとなくご理解いただけていると思います。

では、後編です。

 

④採用したが、採用日当日に来ない。

これは本当に最悪です。当日から急に来ない方がごくまれにあります。初日から医院の雰囲気も悪くなります。

この理由は正直わかりかねますが・・・可能性としては、内定を出してからそれより好条件の求人が見つかってそっちに行ったということが考えられます。

これをどのように止めるか?という点ですが、内定承諾書に押印してもらうことで(絶対ではないですが)

防ぐことができる可能性が上がります。

それと小まめに事務連絡をするなど入社日までにクリニックとの接点を多く持ってもらうことが重要かと思います。

新規開業のクリニックに入って、生き生きと仕事をするんだ!と思っていれば

めったなことがない限りこういった自体は起こらないでしょう。

 

➄働き始めたが、問題行動がある。

これは涙が出てきます。せっかく採用したのに他のスタッフとの関係性がうまく築けない。

実は、面接の時に話していた仕事ができない。等、結構あります。

これについての防止策は面接の時にいかに人間性や仕事ぶりを見抜くかという点につきます。

質問の中に「先生が考えるクリニックの理想像の話」をしてみてください。

話をしてみて、「先生と合わないな」と思った方を採用する場合は、(問題行動とは違いますが)早期に離職する傾向にあります。

また理念に共感できていない人は問題行動も多いです。

それと「実際にどういった仕事に携わってきたか」を聞いてください。

単に事務だけやってきました。っていう方とマニュアルを作ったことがあるや新人を育てたことがある。では

スタッフとしての価値も違いますよね。そういった価値を生むことができる方を積極的に採用していくことも重要になるかと思います。

あとは物品の盗難等にも十分に気を付ける必要があります。

スタッフさんをすべて信じたいお気持ちもわかりますが、

そういったことが起きない、起きたらすぐにわかる仕組みづくりをすることで防ぐ、また人を疑う必要を無くすことも考えていきましょう。

 

⑥急にこなくなった。

というのも最近よく耳にします。比較的若い方に多い傾向がありますが、若い人だけじゃないです。

朝、LINEで「退職します。」の一報だけきて、出勤しない。

もっとひどいとそれすらなく来ない方もいるようです。

これはクリニックのみならず多くの業種であるようです。これは採用時点でわかるといいかと思います。

私が一番気を付けているのは転職回数と転職期間です。当然これらは理由を聞いてOKです。

転職理由が寿退社とか出産育児でという感じで多い方これは問題ないです。

「前職を悪く言う人は採用しない。」というように私はしています。

あまり気分のいいものではないですし、一時期でもお世話になったクリニックのことを悪く言う人は、

職場内でも愚直を言ったり雰囲気を悪くする可能性があるからです。残業が大変でとかは問題ないです。

ただの悪口の場合はやめるという判断をします。

それと転職時期も私は見るようにします。例えば、繁忙期前で転職活動をする方は私なら避けます。

これは自院でも同じことをされたときにダメージが大きいからです。

例えば先生が来月から忙しいなーと思っている月があるとします。

その前月にスタッフから退職届が出たらどうでしょうか?

次に入る方をスピーディに採用したとしても、教育を2週間程度でできますでしょうか?

なかなか難しいですよね。

ただ、前々から伝えていて繫忙期前で退職された方ややむを得ない理由で退職された方もいると思うので、それは面接の時にヒアリングしてください。

以上、従業員編でした!

 

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