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2021.06.25|ブログ

クリニック開業失敗例③(従業員編①)

 

こんにちは!

株式会社Tcell 代表取締役 薬剤師×中小企業診断士の戸井優貴です。

 

今回は先生の一番の悩みになるスタッフさんの話です。

スタッフさんの悩みは開業を続けている限りずっとつきまといます。

今回は開業時に悩まれるスタッフさんの件でお話をします。

 

先生が悩まれる大まかなことは・・・

①何人いれるか?(職種ごとに)

②給与をいくらにするのか?

③どのように採用するか?

④どういった基準で採用するか?

➄いつから来てもらうか?(研修期間)

 

これくらいかと思います。

 

①何人入れるか?

についてですが、一番は地域の他の同規模のクリニックがどの程度の人数で運営しているかを参考にしましょう。

ただし、参考というのはあくまでも参考であり最初から同数揃えましょうということではありません。

理由としては、開業当初から他のクリニック並みに患者さんがくるわけではないからです。

そのため開業当初にフルスタッフで準備すると売上に対して人件費を払いすぎることとなります。

患者さんの数の割に暇ということになります。

これ自体は赤字が多いだけ(これも問題ですが)ですが、スタッフの方が暇になれてしまうことで

いざ適正な患者さんの数になったときに「忙しくて回らない」という不満をもつようになってしまいます。

ここから離職にもつながりますので、お気を付けください。

 

②給与をいくらにするのか?

についてですが、多くは近場のクリニックの給与を参考にして設定します。

そのときに早く人材が欲しいからと給与を高めに設定する方がいますが、これはできればやめた方がいいです。

理由としては、給与が高くなるというのは経費が増えるということです。

一度設定した給与はなかなか下げることができません。

これにより経営を圧迫してしまいます。

また近場で給与を上げる戦いが起こってしまうと給与がインフレしてしまい、

収益が大幅に圧迫されて共倒れ。。。なんてことも考えられます。

給与の相場を見るには「インディード」や「ハローワーク」にて検索するとわかります。

 

③どのように採用するか

これは大きな課題です。②で説明したとおりあまり大幅な給与増で採用するのは望ましくありません。

それよりもクリニックの理念や使命に共感してくれる人を集めたいですね。

そのためには先生がホームページやその他媒体で理念等を伝えておく必要があります。

また媒体としては、ハローワークのような無料のものから有料職業紹介のような金額のかかるものまでいろいろあります。

それぞれ一長一短ですので各々をよく理解していくと採用の失敗というのは防ぐことができます。

 

④どういった基準で採用するか

これも大きな問題です。採用基準がないと「とりあえず採用する」ということになってしまいます。

優劣ではなくそのクリニックに合う人と合わない人は必ずいます。

いろいろ経験していていいなと思う人材でも、先生の思うクリニックの価値観とは違うかもしれません。

例えば、のんびり仲良くやりたいクリニックとてきぱききびきびやりたいクリニックでは欲しい人材は変わりますよね。

これは面接の時の質問内容で誘導する、雰囲気で察するということが重要になってきます。

 

➄いつから来てもらうか?(研修期間について)

これはあまり難しくはないですが、研修期間をどれくらいとるかってことです。

初めての開業ではトラブルはつきものです。

そのため準備の期間の設定は必要です。

研修せずに開業すると患者さんに迷惑をおかけしてしまい、結果的に患者さん離れを招き、

開業したのに患者さんが集まらない・・・という事態になってしまいます。

せっかく地域医療に貢献したいと思い開業されたのにこれではもったいないですね。

そのため開業には十分な準備期間が必要です。

 

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